『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

『そうだったんですかそれなら安心して下さい。兄さんは、普段はいい加減で無鉄砲で女性好きで…。』

『弟の私ですら信用出来ませんが。剣術の事に関してだけは、凄いですからね。』


『その兄さんに習うんならこの先、ジャンヌさんの剣も頼りになりそうです。』

『兄さん共々、この村の子供達の事を宜しくお願いします。』


『ああ。ローの事はともかく、子供達の事は任せとけ』



すると、アーサーは子供達に挨拶をして、JJIを跡にした。



『それじゃあ行ってくるよ。』


『行ってらっしゃ〜い。』

『また、来月頃には戻って来るから。その時はまたお土産をたっぷり持って来るからね。』


アーサーは子供達にそう言い残して、JJIから出て行った。


すると、アーサーの見送りを終えた子供達にローが言った。



『よ〜しんじゃあ朝メシの準備でもすっか』


『は〜い』



そのローの言葉に一斉に返事を返した子供達。


そして、子供達はJJIの中へと歩いて行った。


その子供達の後ろに居た俺とロー。


そんなローは、アーサーの後ろ姿を見ながらこう呟いた。



『―ったく…言いたい事だけ言って行きやがって。』

『まぁ、流石は兄弟だな。アーサーさんは良くローの事を理解してるな』


『いやいや、そんな事は。』


『そうかな〜?“いい加減で無鉄砲なロー兄さん”?(笑)』


『そう言やぁ、あのアーサーさんって何処に行ったんだ?』


『ん?気になるか?“シャルル”の事。』


『え?俺が聞いたのはアーサーさんの事だぞ?』


『え?ジャンヌちゃんはまだ気付かなかったのか?あの“アーサー”ってのは偽名…本名は“シャルル7世”だぞ?』


『あのアーサーこそ、正真正銘。本物のフランス国王。王位継承者のシャルル6世の実子だ。』


『えじ、じゃあ…あのアーサーはシャルル7世』


『だからさっきからそう言ってるじゃねぇか。』