『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

―JJI―



JJIに戻った俺とロー。


すると、もう子供達は起きていて、JJIの入口でアーサーを見送っていた。


子供達に見送られていたアーサーが、村の外から現れた俺とローを見付け、アーサーがローにこう言った。


『おはよう。兄さん。』


『よっおはよう。もう行くのか?』


『はい。あまりのんびりもして居られないので。』


『そっか…でも朝メシ位は食って行けよ?』


『大丈夫です。昨日の夕御飯の余りを持ってるので。』


『それに多分、そろそろ迎えの人がいつもの場所に来る頃でしょうし。』


『そっかんじゃ気をつけて行ってこいよ。』


『はい。』


『それより、こんな朝早くから兄さん達は、何処に行ってたんです?』


『お前、そんな野暮な事聞くなよ〜。デートだよ。デート』


『朝早くからですか?』


『いや、昨日皆が寝静まってからずっと。』


『兄さん、ダメですよ?ジャンヌさんをそんな時間に連れ回すなんて…ジャンヌさんだってまだ14歳の子供なんですよ?』


『幾ら兄さんが女性好きだからってこんな子供に…』


(なんかアーサーの奴、えらく誤解してねぇ?)



するとローはアーサーの誤解を解くかの様に、アーサーにこう言った。



『違うぞアーサーデートに誘って来たのはジャンヌちゃんの方だぜ』


『えジャンヌさんの方?…だったんですか?』


(って…おい何の誤解を解いてんだよ…ローに任せた俺が馬鹿だった…)



俺は諦め、自分でアーサーの誤解を解く事にした。



『ロー妙な言い方は止めろ』


『だって本当の事じゃないか』


『そりゃそうだけど…』


『あ、アーサーさん?一応言っておくけど、デートって言ってもただの剣の稽古だからな。』


『成る程ジャンヌさんは剣をお使いになられるんですね』


『ま、まぁな。今はまだ修業中だけどな。』