『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

『それで想ったんだけどさぁ。ジャンヌちゃんはこれから、今、ジャンヌちゃんが食べている物の倍の食事を取ること』


『それと、食後は朝、昼、晩一日3回、2時間の走り込みね』


『2時間を一日3回…一日で計6時間も』


『これを一年間続けて』

『一年間続けてって…それまで稽古は?』


『何言ってるの?これも立派な稽古さ』


『いや、そりゃそうだろうけど…』


『納得して無いって顔だね?んじゃあ、ジャンヌちゃんにも納得出来そうな答えをあげよう』



するとローは、坦坦とその“理由”とやらを話し始めた。



『第1に、剣士の剣術で最も重要なのは、大きく分けて、肉体的と内面的に3つづつだ』


『その3つとは肉体的には“力”“瞬発力”“持久力”』


『そして、内面的には“集中力”“判断力”“応用力” が必要となる』


『勿論、これら全てをバランス良く伸ばせば、それなりの技術は付くんだが、実際、これら全てをバランス良くなんてのは無理に等しい。』


『人に因りけり、その伸ばしやすい場所が異なり、伸びるものだからね。』


『例えば、俺だったら伸び安いのは“力”…ロベールなら“瞬発力”ってな具合ね。』


『そして、俺が見たところ、ジャンヌちゃんは“瞬発力”…ロベールと一緒だ』


『しかも、あの時、ジャンヌちゃんが3人の盗賊達を倒した時の素早さはかなりのものだ』


『もし、昔の俺と戦ってたら、もしかしたら俺の方が負けてたかもな…』


『しかし、その凄まじい瞬発力故に、ジャンヌちゃんには“力”と“持久力”が無さ過ぎだ…』


『案の定、ジャンヌちゃんはあの3人しか倒して無いしね。』


『そして、“力”はやっぱり女の子だけあって中々、そう簡単には伸びないだろうし…』


『だから今のジャンヌちゃんが鍛えなければならないのは、まずは“持久力”って訳さ』


『それに…持久力ってのは、それを伸ばせば同時に“基礎体力”も補えるしね』