『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

するとそれを聞いたローは、再び小さな笑みを浮かべながら俺にこう言った。



『ふっ…フフ…』


『何が可笑しいんだよ』

『ゴメン。…だってさぁ何か可笑しくって…』


『だから何が?…』


『いや、なんかさぁ〜。今のジャンヌちゃんを見てると、ガキの頃の自分を見てる様で可笑しくってなぁ。』


『多分、あの時のロベールも“今の俺の気持ちと同じだったのかなぁ”って想ってさぁ。そしたら無性に可笑しくって。』


『俺も少しはロベールに近付けたのかなぁってな』

『善いだろうジャンヌちゃんがそこまで言うなら、俺も手を貸すよあの時のロベール見たいに。』


『サンキュー。』


『ただし俺は女の子だからと言って手加減はしないぞ?』


『ああ。望むところだ』

『んじゃあ早速』


“ジャキン”



俺は、夕方JJIに来た男からローが奪った剣をローに向けて構えた。



しかし、その剣を構えた俺を見たローはこう言った。


『え?ところで、ジャンヌちゃん。その剣どうしたの?』


『え?これは夕方お前が俺にっ―』


『いや、そうじゃ無くて。その剣を俺に向けて何してるの?』


『いや、だから剣の稽古を…』


『ダメダメ〜…これだから素人は〜。』


『ん?』


『善いかい?確かにジャンヌちゃんは、今まで未来の世界でも、“多少”は剣の稽古をして来たかも知れない。』


『でも、今のジャンヌちゃんの力量じゃ俺と剣を交えたところで、到底に剣の差が有りすぎて、稽古にすらならないよ。』


『え?でも一度位手合わせをしてみないと俺の力量は分からないんじゃ?』


『ふぅ〜…俺をあまり甘く見ない事だ。』


『ジャンヌちゃんの剣の腕前なら最初に見てるだろ?』


『あ、そっか。』