『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

―ユリウス歴1425年―


―フランス・JJI―



ローはそう昔の自分の事を語り終わると、笑いながら俺にこう言った。



『―ってな訳でさぁ…色々あったんだよ俺も』


『ふ〜ん。ローの話しを聞いてると俺も一度会って見たくなっちゃったな〜。』

『会って見たいって誰に?』


『決まってんだろ?…ロベールだよロベール』


『なんかさぁ〜ローの話しに出て来るロベールって色んな意味で凄げぇ人っぽいじゃん?』



俺がそう言うと、ローはこう言った。



『そうだなぁ〜。今想えば、ロベールにはかなり世話になったしなぁ。』


『今の俺が有るのは、ロベールのお蔭と言っても過言では無いなぁ。』



『俺は今でもロベールにだけは敵わねぇ気がするよ…男としても、剣士としても…そして人間としてもな。』


『剣士としても…っかぁ。んじゃ、今ローとロベールが剣を交えたらどっちの方が強いんだ?』


『ジャンヌちゃん…俺やロベールは、剣を力を比べる道具にはしたく無いの。』

『そ、そりゃそうだろうけどさぁ。例えばだよ例えば』


『う〜ん…そうだなぁ純粋に剣だけの技術なら俺とロベールは五分五分か、下手したら、ロベールの方が上かもな。』


『へぇ〜ローよりも強いんだぁ〜。』


『あそうだ』


俺は咄嗟に、善い事を思い付いた。



『ど、どうしたんだよ?息なり…そんな大きな声を出したら、子供達が起きちゃうだろ?』


『いや、悪りぃ悪りぃ。それよりさ、ローこれから俺とデートしないか?』


『デート?ジャンヌちゃんと俺が?』


『他に誰が居るんだよ?』

『そりゃあそうだけど…』

『嫌なら良いんだぜ?別に。』


『いや、嫌な訳じゃ無いんだけど、ジャンヌちゃんからの誘いなんて、何か不気味で…』


『行くのか?…行かないのか?』


『行きます行かさせて頂きます』


『よ〜しんじゃ行こうぜ』



俺は、ローにそう告げると、静かにその場を移動した。