『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

『なぁ。親父…1つ俺から提案が有るんだが…』


『何じゃ?改まって。何でも善い。申してみよ。』


『あ、あのさぁ…俺、王位下りるよ』


『何と』


『ん』


『主は私との約束を違える気か?主と私で約束したでは無いか。』


『“私が次の時代を作り、主がその時代を守る”そう申したでは無いか』


『主は私の息子になると』


『大丈夫だ王位は下りるけど、親父の息子は辞めねぇよ』


『そんでもって俺は、弟を…このシャルル7世を立派な王にしてみせる』


『それと…ハイドももう探さ無くて良いよ…』


『俺はアイツとの約束は破る事になりそうだしな…』

『もうアイツに会わせる顔が無ぇや…』


『ロベールもごめんな…3年間も探させて。』


『いえ…私の事は別に…しかし王位の事は…』


『ロベール…お前が教えてくれたんだぜ?“自分で作った薄っぺらい壁なんて壊せば良い”って。』


『俺は別に本当に王になりたかった訳じゃない。』


『俺の求めた答えはもっと単純なものだったんだ。』

『この国が平和になればいいそれが俺の1番の答えだ』


『もし、それを叶えてくれる奴なら、王に誰がなったって俺は良い』


『だけど親父…一つだけ俺に任せてくれないか?』


『何をだ?』


『そりゃ勿論弟の教育係さ』



それから、俺は決死の説得の末、親父やロベールに次の王位がシャルル7世になるように言い聞かせた。





そして、ガブリエル公が他の貴族達に広めた国王による実子の“王位全件強制破棄”はガブリエル公の出任せである事を親父が大々的に王族や王族を囲う貴族達に伝えた。


そして、半ば喧嘩別れの形になった貴族のトップのガブリエル公の話しは多くの貴族達信憑性を失い、ガブリエル家の発言力は威力を失った。