『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

親父に殴られ頬を押さえながら、ガブリエル公が親父に言った。



『わ、私を殴るとは流石に国王と言えど、この様な無礼は許せぬぞ』


『私の家は金輪際、国への金は渡さん』


『私は、この国には無くてはならない貴族達の頂点に立つ貴族だぞその私に手を上げるとは…私達の所有する財産は1セント足りとも主達には渡さんぞ』


『そして、この実子の王位全件強制権利破棄を他の貴族達にも伝え、お前を終らせてやる』


『シャルルお前が国王と呼ばれる日はもう少ないぞ覚えておけ』



そう言うとガブリエル公は俺達の前から姿を消した。

すると、今度は親父が俺にこう言った。



『済まない。お前には不愉快な会話だっただろう…本当に済まない。』


『親父…俺の方こそ…』


『ん』


『話しは私が致しましょう。』


『おお。ロベール。戻って居たのか。』


『先程こちらに帰還してきた次第です。』


『なにぶん色々有りました故、御報告が遅れ、申し訳ございません。』


『善い善い。それより、まだ見つけられぬか?』


『はい。重ね重ね申し訳ございません。今だハイド様は見付からず…』


『そうか。』


(親父…まだちゃんと俺との約束を守って居てくれたんだな…それなのに俺は…)