『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

―玉座の間―



『だから、何度も申しておろうこの幼きシャルルには王位を継がせる気等無いと』


『―ん』



玉座の間から親父の声が、部屋の外にまで聞こえてくる程の大声で聞こえた。



『ですが国王やっと待望の御子息があなた様にはこの実子で有られるこの赤子よりも、あの薄汚いガキを選ぶと言うのですか』


『無礼者あの子は…ローは私にとって掛け替えの無い息子じゃ』


『薄汚いガキじゃと良くもまぁヌケヌケと…国王である私の息子を薄汚いとは何たる侮辱』


『薄汚れているのは主の方であろうガブリエル公』


『私は、この国を1から生まれ変わらせたいのじゃその為にも、今ここで、この国のトップである国王を一新すべき時なのじゃ』

『ですが』


『何故分からぬか』


『ですがでは国王様にお伺い致します。この実子で有られるお方が、成人となった時、国王様はどう説明なさるお積りですか』


『国王様は、我が子が…実子が可愛く無いのですか』


『もし、国を一新なさりたいのであればせめて、この実子を御子息を教育し直せば済む話し何故あの養子ごときにそこまでこだわるのですか』


『それはっ―』


“バン”


『ロ、ロー』



俺は部屋の外から親父達の話しを聞いて居たが、我慢が出来ず親父達の部屋に乗り込んだ。



『親父ゴメン本当にゴメン』


『ロー…お前…なにを?…』


『俺…親父を疑ってた。』

『俺…親父を信じれなかった。』



すると、その部屋に飛び込んだ俺を指差し、ガブリエル公が親父に言った。



『御覧下さい陛下盗み聞きですぞこの様な泥棒の様なガキを薄汚いと言わず。何を薄汚いと言えようか』



すると、そのガブリエル公に対し、親父はガブリエルの頬を殴った。



“バコーン”


“ガチャーン”


“ガランカラン”


“パリーン”