『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

“ガラガラガッシャーン”


俺はその時、その後ろの人物の声も聞かずに、大声を上げながら、一目散で、その場から逃げ出した。



『うぁぁぁぁぁぁ〜』


“ダッダダダダッダダダ”


すると、その場から逃げ出した俺を不信に思い、その背後から来た男は、噂話しをしていた使用人達に話しを聞いた。



『君達。一体何を話していた』


『ロ、ロベール様』


『い、いや別にサボって居た訳では無くっ―』


『そんな事はどうだって良いそれより君達はここで“何”を話していた』

『い、いやぁ…その…シャルル様の御子息のお話を少々…』


『クッソ…それでか』

(早まるな…ロー…)



ロベールが、使用人達から話しを聞き、直ぐさまローの後を追った。



“ダッダダダ…ダッダダダ”


(何処だ…何処に居る…ロー頼むから早まらないでくれ…)



ロベールはローの居そうな場所を回り、宮廷内を走り回った。



“ダッダダダ…ダッダダダ”



一方その頃。ローは宮廷内から抜け出すべく、高い塀を攀じ登り、とうとう城から出る事が出来ていた。



(俺は……)



俺は城を抜け出し、一度城を振り返り、そして一人で道無き道を宛も無く歩きはじめた。



(俺は…最初っから親父に騙されて居たのか…)


(あの涙も…)


(あの言葉も…)


(俺を包んでくれたあの温もりも…)


『全て嘘だったのかよぉ〜』


『おやじぃぃ〜』


『嘘じゃない』


『―ん』



俺の叫びに、俺の背後から聞き慣れた声が返ってきた。


しかも、今まで聞いた事の無い位の馬鹿デッカイ声が大地に響き渡った。



『………』



俺は思わず後ろを振り返った。