『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

そんな2人の会話に割って入った俺は、ローとアーサーにこう言った。



『なぁ。2人共、さっきから何言ってるんだよ?それに“お告げの子”って何だよ?』



俺が2人にそう聞くと、アーサーが話し始めた。



『兄さん、この子は何も知らないの?』


『ああ。実は俺も、詳しい事は良く分からねぇんだよ。実際、あの森に居た女の子がこの子だったから連れてきただけだし。』


『まぁ。お告げでは“男の子見たいな女の子”って聞いてたからまず間違いないとは思うんだが…』



俺は再び、2人にこう聞いた。



『なぁ2人共、さっきから何言ってるんだよ俺にも説明しろよ』


『それにっ―』


『お父さん大変だリーシャがリーシャが変な男の人に』



俺やロー達が話しをしていたら、今度は、一人の男の子が血相変えて走って来て、ロー達にそう言った。



『ハァハァ…ハァハァハァハァ…』


『取り敢えず落ち着いてくれ。ウィリアム。』


『ハァハァハァハァ…』


『大丈夫か?ウィリアム。…それで?リーシャに何があったんだい?』



アーサーがその走って来た男の子にそう聞くと、その男の子は慌ててこう言った。



『ハァハァ…ハァハァ』


『大変なんだ息なり変な男が現れて“ローを出せ”って…それでリーシャがその男に捕まって…』


『それで?その男は今何処に居る』



今度はローがその男の子にそう聞くと、村の奥を指差し、こう言った。



『ト、トマト畑の所に居ると思うよ。』


『そうか。…ありがとう。ウィリアム。後はお父さんに任せとけ』


『お前はアーサーと一緒に皆とここで待ってるんだ。』



ローはしゃがみながらウィリアムの頭を撫でて、そう言うと、アーサーに“子供達を頼む。”とだけ言い残し、村の中へ走って行った。



『ちょっ―ちょっと待てよ、ロー』