『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

すると、その男の子にローがこう言った。



『カーム?、そのお姉さんが、今日からお前達のお母さんだぞ』


『お、おいいい加減な事言ってんじゃねぇよロー』


『えお母さん』


『そうだ今日からお前達とここで一緒に暮らすんだ』


『本当やったお母さんだぁ』



すると、さっきまでロー
を囲って居た子供達が全て俺の周りに集まって来た。


『えママなの』


『やったぁママだママだ』


『ママ』


『マ〜ママ〜マ』


『マ〜ママ〜マ』


(おいおい…こりゃどうすりゃ善いんだぁ〜?…)


『お〜い。ロー兄さんお帰り』



俺が村の子供達に囲まれて困っていると、村の中から今度は20歳前後の男の人がローの名を呼びながら歩いて来た。



『よ〜アーサー』


(“アーサー”?)


『兄さんお帰り、今回の視察はどうだった?』


(“視察”?)


『う〜ん。視察はともかく、今回の目的は一応果たせたかな』


“ポン”



ローはアーサーという男の人にそう言うと、俺の背中を軽く押し、俺をアーサーに近付けた。


すると、アーサーは俺を見ながらローにこう言った。


『へぇ。この子があの“お告げの子”かぁ。』


(“お告げの子”?)



俺はこの2人の会話の訳が分からず、ただ黙って聞いていた。


すると、今度はローがアーサーにこう言っていた。



『ああ。俺も半信半疑だったけどなぁ。一応見に居って見たら、本当に居たんだもんよ〜。』