『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

『パパァ〜』


『ん』




俺とローが子供達の話しをしていたら、今度は村の中から次々と村の子供達がロー目掛けて走って来た。



“ダダダダ”


“ダダダダ”


“ダダダダ ダダダダ”


“ダダダダ ダダダダ”


『わぁ〜パパが帰ってきた』


『お帰り〜お父さ〜ん』

『お帰り。』


『お帰り。』


『うぉちゃんといい子にしてたか?』


『うんあのねあのね私ね―』


『それより私が先にパパに話すの〜』


『いや、まずは僕が―』

『私だって』


『ロー。お前、子供達にはモテモテだな。』



ローが子供達に引っ張られながら困り果てた姿を見た俺はローにそう言った。



『そんな事言って無いで、ジャンヌちゃんも助けてよ〜。』


『や〜だよ。自分の子は自分が責任持って育てましょうねパ〜パ』


『も〜ジャンヌちゃん、そんな事言って無いで頼むよ〜。』


すると、俺の側に居た一人の男の子が俺を指差してローにこう言った。



『ねぇ、お父さ〜ん。この“お兄ちゃん”誰?』


『フハハハハハやっぱり子供って言うのは正直だねジャンヌちゃん。』


『ロ、ロォー?…』


『はい?…お、俺じゃ無いだろ?今のは…』



ローにそう言われて俺はその男の子の背丈に合わせてしゃがみ、その男の子にこう言った。



『僕ぅ〜?俺はねぇ〜お兄ちゃんじゃ無いの。“お姉ちゃん”なの〜分かるかなぁ〜?。』



俺は顔を引き攣りながら笑顔でその男の子にそう言った。


すると?…



『何で?』



その男の子は無邪気な顔で俺にそう言った。



『何でって。そりゃ〜お姉ちゃんは“女の子”だからに決まってるでしょ?』


『何で女の子なの?だってお兄ちゃんじゃん』


『あのねぇ…』


(ダメだ…理解させる方法が思い付かん…)