『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

そして、俺が自分自身が手に持つ剣に恐怖していた時、俺の耳にさっきまで微動だにしなかった親父の声が飛び込んで来た。



『ローお前…その剣は…』


『親父ぃ〜大丈夫だったのか』


『大丈夫って、一体お前は何を?―』


『そっかぁ、もしかして覚えて無いのか?』


『何の事だ?それにお前、その剣を持てたのか』


『あぁ。何とかな…』


『まぁ〜ぶっちゃけ引きずるのがやっとだけどな。』

『そうか…それはきっと、その剣自身の重みだろう。』


『私達が感じた持て無いと感じる不思議な力の重みでは無く。純粋に剣としての重み…』


『“剣としての重み”?』

『やはりお前は“選ばれた者だった”という事だ。』

『“選ばれた”…』


『そう。お前は選ばれたのだ。』


『この“剣”に…そして、あの“マーリン・アンブロジウス”に。』


『マーリンの末裔。“ロー・アンブロジウス”として』


(アンブロジウスの末裔…)


その時俺は、再びもう一つの言葉を思い出した。