『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

俺は全く動かない親父を見て、慌てて親父の下へ歩き、親父の肩を揺すった。



“タッ…タッ…”


『親父…どうしたんだよ親父』


『動けよ何で動かねぇんだよ親父』


『なぁ親父』


“無駄だ…”


“その者は今、不動となった…”


『ん』



俺の後ろからそんな声が聞こえた。



“剣を取れ…”


“剣を取れ…”



俺は、目の前で起こる親父の異変をきっかけに、恐怖を振り切り、その声に意見した。



『さっきから何なんだよお前は』


“我が名はマーリン・アンブロジウス…”


『“マーリン・アンブロジウス”…』


『親父は親父は何故動かねぇ』


“今…その者や、世界…いや…正確に言えば、主以外の世界の全てが不動となった…”


『“世界の全てが不動”…それって―』


“主が父…そして世界を再び動かしたくば…この剣を取れ…”


『何なんだよ剣を取れ、剣を取れってたかが剣の一本で親父や…世界の動きを止める』


『そんなの有り得ねぇよ』


“では主に問う。…主の目の前におる主が父…あるいは世界が何故動かぬ”


“認めるのでは無い…理解するのだ…ロー…”


『“理解”…それに何故、お前は俺の名を』


“今はまだ…全てを話す時ではない…”


『“全てを話す時”じゃない』


“今は主にこれだけ伝えておこう…”


“剣を取れ…”


“さすればいずれ…全てを話す時が来る…”


『何なんだよそれじゃ何の答えにもっ―』


“善いな?…我は全てを見ている…”


“忘れるで無いぞ?時に支配される者達よ…”


(“時に支配される者達”?)


『って…おいまだ話しは終わってねぇぞ』


『おいマーリンマーリ〜ン』


『クッソどうしたら…』

(“剣を取れ”っかぁ…)


『仕方ねぇ…それしか方法はねぇって事か…』


“カッカッカッカッ”


“ゴクン”