『じ、冗談じゃねぇよ確かに俺の名前は“ロー・アンブロジウス”だけど、死んだ親父や母親からはそんな事は一言も聞いて無いぞ』


『伝える前に死んだと言う事も考えられるぞ?何せ、お前はまだ幼いからなぁ。』


『お前のご両親も、もう少しお前が成長したら言うつもりだったのかも知れん。』


『あるいは、こんな魔女狩りなどある御時世じゃからな。もしかしたら、一生隠し通すつもりだったのかも知れん。』


『“魔女狩り”?…』


『まさかそのマーリンの血を受け継ぐ者を探すために魔女狩りなんて事を始めたのか国ぐるみで』


『そうだ…魔女狩りとは私達シャルル王家が裏に手を回し、カトリックの者達を使い、行わせていた。』


『おい?…じゃあ…何の罪も無い様な奴らを捕まえたり拷問したり殺したり…』

『それは全部俺達の性か』


『違うそうでは無い確かに最初はアンブロジウス家の末裔を探すためにカトリック達を使った。しかし、最初は殺したりとかは全く―』


『うるさい何なんだよそんなにいけない事なのかよ悪魔や魔女…魔法使いの血を受け継いで生まれて来たら、それだけで犯罪者なのかよ』


『そんな剣が有るからいけないんだ…そんな剣が有るから…』


『そんな剣が有るから魔女狩りなんて始まったんだ』


『そんな剣…俺がへし折ってやる』



“バッ”


“ダッダダダ”


“ギギギギィィ―”



俺は何故か怒りの矛先を剣に向け、親父を押し退け親父より先に剣が保管されて居る地下室の扉を開け、地下室に入った。


しかし、そんな怒りに満ちた俺が扉を開け地下室に入った途端、そこには我が目を疑う様な光景が目に入った。



『な、…何なんだよ…これ…』



すると俺を追い掛けて来た親父が俺の後から、俺にこう言った。



『驚いたか…これが呪われた魔剣…“ダークデスカリバー”の姿じゃ。』


『“ダークデスカリバー”…これが…』