『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

俺はジャンヌの家のドアを開け、玄関から外に出た。


『ジャンヌ〜必ず帰って来てね私、待ってるから』


『ずっとここで待ってるから』


“ダッダダダ”


“ダッダダダ”



俺はジャンヌの家を飛び出し、振り返る事無くジャンヌの声を聞きながら、ローの下へと向かった。



“ダッダダダ”


(俺…何であんな事を言っちまったんだろう?)


“ダッダダダ”


(俺…何でジャンヌに言えない様な事をわざわざ言っちまったんだろう?)


“ダッダダダ”


(ジャンヌを救いたい)


(歴史を変えたい)


(“歴史は変えちゃいけない特に人の生き死にに関わる事は…”)



俺の中でミカエルのセリフが頭を過ぎった。



(分かってる)


(“生きていた筈の人が死んでしまったり”)


(“死ぬ筈の人が死ななかったり”)


(分かってる…そんなの分かってる…)


(“1431年5月30日ジャンヌ・ダルクは極刑の火刑となる”…)


“ダッダダダ”


(“歴史は変えちゃいけない”)


(そんなに大事な事かよ歴史って)


(そんなにしちゃいけない事なのかよ歴史を変えるって)


(たった一人たった一人の友達を守る事がそんなにいけない事なのかよ)


“ダッダダダ”


(くっそ〜俺はどうしたら)


(俺はどうしたら善いんだよ)


“ダッダダダ”


“ダッダダダ”



俺は心の中でそう叫びながらローの下へと向かった。