そんな事を考えながら俺が再びローに目をやると、ローは不信がりながらこう言ってきた。



『どうしたんだ?ジャンヌちゃん。俺の顔に何か付いてるか?』



そう言ったローに俺は直接聞く事にした。



『なぁ?ロー。』


『ん?』


『ロー。お前って何歳なんだ?』


『嫌だなぁ〜。ジャンヌちゃんさっきも言っただろう?今から25年前、つまりユリウス歴1400年に俺は8歳だって』


『ああ。でも。もしそれが本当ならお前は33になっちまうぞ?』


『何言ってんだよジャンヌは〜そんなの当たり前だろ?』


『えじゃあ本当にお前は33歳なのか』


『ああ。勿論』




ローは軽々しい言い方でそう答えた。



(俺のファーストキスが…))


(まさか…33のオヤジに……)




俺は俯き、両手を強く握り締め、怒鳴りながら付けたローの顔面を殴った。



『このロリコンオヤジがぁぁぁ』


『えぇな、何だよ息なりぃ〜』


“バコーン”


『いっ…痛ってて…』


『何すんだよ息なり?』


『そりゃこっちのセリフだ』


『お前が33なんて聞いてないぞ』


『だから何だよ俺が33じゃいけないの』


『そりゃそうに決まってんだろ』


『33のクソオヤジが13歳の俺に手を出すとは』


『これは立派な犯罪だぞ犯罪』


『詐欺師』


『ペテン師』


『ロリコン悪魔』


『ひ、酷いなぁ〜。』


『酷いのはどっちだよ』

『あぁ〜分かった分かった。謝るから。ゴメンって』


『許さない』


『ち、ちょっと〜。善いじゃんキスくらい』


『い・い・や許さない』