『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

ロベールにそう言われ、泣きながら頭を掻きむしりながら悩む俺。


そんな俺はロベールにこう言った。



『なら…俺はこれからどうすれば善い?』


『そんな罪無き王に剣を向け…』


『こんな綺麗な王に汚い事を言い放った俺はどうすれば善い』



するとシャルルはそんな俺を強く抱きしめ、俺と共に泣いてくれた。


そしてシャルルは泣きながら俺に言った。



『君は何も悪い事などしてはおらん…』


『君はどこも薄汚れてなどおらん…』


『君がどんなに大量の食料を奪おうが…』


『君がどんなに大量の血に塗れ、人の命を奪おうが…』


『君は全然汚くなど無い』


『君はこの汚れた時代の中で、この汚れ国の中で一番綺麗な心を持っている事を私は知っておる』


『この時代を変えよう私と共に』


『この国を救おう私と共に』


『もう誰の血も流さぬ時代へ』


『もう誰も血に塗れずにすむ国に』


『その為に私に力を貸してはくれぬか?』


『私は君に次の時代の新たな王になって貰いたい。』

『』


『勿論、今すぐにとは言わん。』


『私はこの国を変えて見せる』


『そしてこんな腐った国の歴史は私の代で終わらせて見せる』


『だから君には新たな王として、次の美しく生まれ変わったこの国を守る為にその力を発揮して貰いたいのだ』


『今日から…いや、たった今から君が私の息子だ』


『俺が…お前の息子?…』

『こんなに汚い俺が…こんな俺がお前…いや、国王の息子になっても善いのか?』


『ああ。勿論だよろしく頼むぞロー』


『あ、ああ。分かったよ、オ、オヤジ…』


『無理して親父なんて呼ばなくても善いのだぞ?ちゃんと自分自身の気持ちの整理が着いてからでも。』

『いや、俺は決めた今日から俺はお前の事を親父って呼ぶぜ』



その日から俺は国王シャルル6世の事を“親父”と呼ぶようになった。