『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

『挙げ句の果てには皆家族ときたもんだじゃあ聞くが、何故そんな家族が殺し合わなきゃなんねぇ』

『何故家族のもんを略奪しなきゃなんねぇ』


『何故…何故…』



俺は自分の意見を言う内に、過去に体験した悲しい出来事を振り返り、シャルルに涙ながらに訴えた。


すると、ロベールが俺を押さえ始めた。



『無礼者国王陛下になんて口をきくんだ』


『止めるんだロベール。このローという少年の意見はもっともだ。』


『何一つ間違ってはおらん。責められるべきは私の方だ。』


『この世界が憎いだろう。』


『この時代が憎いだろう。』


『この私が憎いだろう。』

『言い訳になるが、私もこんな国は嫌なんだ』


『私もこんな時代は嫌なんだ』


『薄汚れているのは君達じゃない。薄汚れているのはこの国全体なのだよ…』


『そしてそんな薄汚れている国と知っていても尚、それを正す事が出来ぬ私。』

『国王とは名ばかりだ…国王なんて口では言われて居ても、実際国を変える力なら一人の兵士以下かも知れん。』


『国の大半は、日々争いと隣り合わせの生活に怯えて暮らしている。』


『それにも関わらず、王族の私や私の家族。そしてその王族の周りを囲う貴族達は高見の見物。』


『国を知らぬ我々が国のトップに立つなど到底無理な話しなのだよ。』


『そしてその王族は次の世代に変わっても、結局のところ国を知ら者達ばかりだ。』


『それじゃあいくら世代が変わったところで、国はなんら変わりはしない。』