『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

すると、その男を追い出した奴がまた俺に話し掛けて来た。



『すまん。あまり気を悪くせんでやってくれ。あのガブリエル公の様に貴族の家柄に生まれた者の中にはああいった人間も少なくは無い。』


『それも全て、それを見て見ぬフリをし、止められぬ王である私の責任だ。』


『それとな、もう主とは話し合おうとは思わん。だからこれは私の独り言だと思って聞いてくれさえすれば善い。』



するとその男は淡々と一人で喋り始めた。



『私の名はシャルル6世、名前位は主もしっておるだろう?』


『私は風の噂で主達“ハイ&ロー”の存在を聞いた。まだ10歳にも満たない子供がたった二人で大の大人達から怖がられておるとな。』


『そして私はそんな主達に興味を持った。そして城に仕える者達を使い、主達について調べさせたのだ。』

『そして聞いたぞ?主達二人は親を亡くしてそれ以来二人で力を合わせてこの荒れた時代を生き抜いて来たと…』



俺はシャルルの言葉を黙って聞いて居たが、ついに俺の我慢の限界が来た。


そして俺はムクッと起き上がり、シャルルに向かい怒鳴りながら俺の意見をぶつけた。



『ふざけるな』


『“親を亡くしてそれ以来”誰の性で親を亡くしたと思ってるんだ』


『“薄汚い子供”何故俺達がこんな薄汚い真似をしてまで生き抜くハメになったと思ってんだ』


『“この国に住む者達は家族”馬鹿にするのも対外にしろよ』


『さっきから黙って聞いてりゃいい気になりやがって』


『親を亡くしたのも、俺やハイドがあんな真似して生きてるのも、全部この国の、この腐った国のトップに立つお前の性だろ』



俺は更に責めつづけた。