『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

『ここにジャンヌを連れてきて、またミカエルが神の声を聞かせて、“昨日のはやっぱり無し”って説明すりゃ善いのか』


『駄目だ…それじゃ神の声の信憑性に欠ける。』


『それじゃどうしろって言うんだよ?』


『そこで、ジャンヌちゃんにお願いが有って、それを伝える為に、ロー君にジャンヌちゃんをここに連れて来る様に頼んだのさ』


『俺にお願い?』


『何とか、14世紀のジャンヌちゃんの動きを3年間だけ食い止めてくれないか?』


『食い止めるって…そんな無茶言うなよ』


『そこを何とか』


『ねどうせ、まだこっちには帰って来れない訳だし』


『おいミカエルお前なぁ』


『あ〜勿論分かってるこっちも3年以内には必ずジャンヌちゃんを連れ戻せる様に頑張るから』


『大丈夫なのかよ戻れる保証は有るのかよ』


『勿論偶然とはいえ、君は不可能とされる未来から過去へと飛んだんだ』


『って事は、その時点で、不可能が可能へと変わった。』


『そして、可能と分かったなら、突き詰めれば必ず偶然で起こせた可能を必然で起こせる常識にして見せる』


『それが僕やジャンヌちゃんのお父さん、つまり化学者の勤めだからね』


『それに、考えても見てよ仮に、ジャンヌちゃんの起こした偶然を必然に変える事が出来なくても、ジャンヌちゃんが戻れる可能性は十二分に有るんだよ』