『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

俺は、自分の頭の中に引っ掛かった疑問をがローにぶつけてみた。


すると、ローはニッコリ笑いながらこう答えた。



『そんなの簡単だよ』


『俺は、ジャンヌちゃんが空中に浮かぶ黒い変な落とし穴見たいな場所から落ちてきた時からジャンヌちゃんを見てたんだから』


『はぁ…“落とし穴”って―』


『―って事は…』


『そういう事かだからお前は俺の名前や俺が未来から来た事も知ってたのか』


『ああ…それは違うなぁ…』


『はぁ違う』


『確かに、ジャンヌちゃんや空から聞こえるミカエルって奴が話してたのを聞いて、疑惑から確信へと変わったのは事実だけど、実際に俺にジャンヌちゃんの事を教えた奴が居てね』


『それってミカエル達以外でか?』


『ああ勿論』


『それって?―』



俺がローとそんな話しをしている最中に、俺とローの会話に割り込んで来るミカエルの声が聞こえた。



『ジャンヌちゃん?話しの腰を折る様で申し訳無いんだが、僕の話しも聞いてもらって良いかなぁ?』


『ミカエル、ちょっと待てよ今ローと大事な話しを―』



俺がミカエルにそう言いかけた矢先、ミカエルはさっきより少し声を大きくしながらこんな事を言い出した。



『ジャンヌちゃん良いから先に僕の話しを聞いて』


『こっちの方が一大事なんだよもしかしたら僕の伝えた神の声の性で歴史が変わっちゃうかも知れないんだ』


『歴史が変わる?』


『何だよ、歴史が変わるって?』


『何か伝え間違えたのか?』


『いや、伝える事自体は間違っては無かったんだ。』

『なら何が問題だったんだよ?』


『実は、僕も昨日の神の声を14世紀のジャンヌちゃんに伝える時に、伝える内容は、歴史の教科書通りに伝えたから間違ってはいなかったんだけど…』


『問題は、それを“伝えるタイミング”だったんだ』


『伝えるタイミング?』


『善いかい?確かに歴史の教科書にはジャンヌ・ダルクが最初に神の声を聞いたのは“1425年”つまり、それが昨日の神の声なんだ』