『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

ミカエルの説明が始まる前に、ローがそう言って説明を始めた。



『実は、さっきも言った様に、俺にはやる事が山ほど有るんだけど、どうもジャンヌちゃんの事が気になってなぁ』


『俺は、ジャンヌちゃん達の前から姿を消したフリをして、ジャンヌちゃん達があのドンレミ村の女の子の家に泊まるところまで見届けて居たんだ』


『おいお前、それじゃあストーカーじゃないか』

『ストーカー?なんだそりゃ?』


『ストーカーって言うのはだなぁ―』


『あ〜も〜いい分かったから、あんまり善い意味じゃなさそうだから聞かないよ俺は。』


『取り敢えず話しを進めさせて貰うぞ?』


『あぁ。』


(全く…コイツは人の話しを全然聞かねぇなぁ…)



そう思いながら渋々ローの話しを聞く俺。


そんな俺を気にも留めず、ローは淡々と話しを進めていった。



『それで、ジャンヌちゃん達があの娘の家に入った後にもう一度この森を通った俺の耳に、ミカエルって奴の声が聞こえて来たのさ』


『ミカエルの声?』


『それで、俺はこの声が、さっきジャンヌちゃん達と話してた未来人の声って事に気が付いたって訳さ』

『ふ〜ん………』



今のローからの説明で一瞬納得をした俺。


しかし、頭の中で、何が引っ掛かった。



(…ん)


『ち、ちょっと待てよ何でミカエルの声が“未来人”って分かったんだ』


『第一、ローが俺やこの時代のジャンヌと会ったのって既にミカエル達との通信が途絶えた後だろ』