―ジャンヌの家―



俺は、カトリーヌと別れ、家に帰って親父に水達との出来事を話す事にした。



『お父さん、聞いて聞いて俺さぁ“水達”と話せるんだぜ』


『ほ〜う水と話しかそれは凄いねぇ』


『お父さん、俺の話し信じて無いでしょ?』


『いや、信じてるよ信じてる』



(絶対に信じてない…)



そう思った俺は、親父に水達から貰った首飾りを見せた。



“ジャラジャラ”



『ほらこれが証拠だよ水達から貰った首飾り…水達から貰った友達の証なんだ』


『ふ〜ん。ちょっとそれお父さんに貸してみてくれる?』



そう言った親父は俺の手から首飾りを取り、テーブルの上に置いてあるコンピューターを操作し、巨大なスキャナーの様な機会に首飾りを通す親父。


“ジャラ”


“カチカチ”


“ウィーン”


“ヴィーン”


“ピー”


“ピッピー”


“カチカチ”


『う〜ん…』



片手でコンピューターのキーボードを操作し、もう片方の手で頭を掻きながら、コンピューターの画面を食い入る様に見る親父。


親父は俺にこう言った。



『う〜ん…ジャンヌ、本当に水達から貰ったんだよね?』


『え?う、うん…何で?』

『いや、このジャンヌが持ってた首飾りに付いてる青い宝石なんだけどな。』


『今調べたら、この宝石みたいな物が“水”そのものなんだよ』


『これが“水”そのもの?』


『普通、水がこんなに同じ形を保ちながら、しかもこんなに硬い硬度を保つなんて事は、有り得ないんだ。』


『お父さんが元素研究をしてるのを知ってるだろ?』

『そのお父さんが言うんだから間違いないしかし解らないなぁ。』


『もしジャンヌの言う事が全て本当なら、水達から貰ったっていうこの首飾りは、我々人類ではなしえない高度な技術で出来ている事になる。』


『それに…“水と話す”っていう事はつまり“水に意思が有る”っていう事になる。』


『明日、お父さんも一緒に行って良いかい?水達に会いに』


『うんじゃあ明日一緒に行こう』