『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

俺はカトリーヌに自慢げにそう言うと、驚いた表情でカトリーヌは言った。



『え何で解ったの』


『水達が教えてくれたんだよ』


『じゃあ、カトリーヌの昨日の夜ご飯は何だったか想ってみて』


『う〜んと…』


『………』



すると再び水達がカトリーヌの心の声を俺に教えてくれた。



『“牛ヒレ肉のソテー赤ワインソース”と“ポテトとベーコンのサラダ”と“オニオングラタンスープ”だって』


(スゲーカトリーヌの家の夕ご飯ってそんなに豪華なの)


(これからは、カトリーヌの家で夜ご飯食おうかなぁ)



俺は再び水達から聞いたカトリーヌの夜ご飯を言い当てた。



『“牛ヒレ肉のソテー赤ワインソース”と“ポテトとベーコンのサラダ”と“オニオングラタンスープ”だろ』


『え何で解ったの』


『だから、水達が教えてくれたんだよ』


『凄い私、わざと嘘を付いて難しい食べ物を想ってみたのに』


『えじゃあカトリーヌの昨日の晩飯って今のじゃないの?』


『うんちなみに、本当の昨日の夕飯は“クリームシチュー”だったよ』


(カトリーヌ…以外と汚いな…やることが…)



そして、そこからはカトリーヌも、水達の話しを信じたらしく、俺達は色々な話しをした。


気が付けば、夕日が出始め、カトリーヌも俺も帰る事になった。



『ジャンヌ、私そろそろ帰るね』


『おう俺も一緒に帰ろう』


(じゃあまたなぁ)


(水さんまたねぇ)


『うんまたね今日は楽しかったってカトリーヌちゃんにも伝えてね』


(解った)


『カトリーヌ水達が、“今日は楽しかった。またね”だって』


『うん』



そう言うと、俺とカトリーヌは親父の研究所の中庭を跡にした。