そんな意味深な言葉を聞いた俺とカトリーヌは、口を揃えてそう聞いた。


すると、ニッコリ笑いながら、親父が言った。



『まぁ〜お父さんに任せなさいって』



すると、親父はその鳥を再び段ボールの中に戻し、研究所のパソコンを操作し、何かを調べ始めた。



『う〜ん…“青色の鳥”っと…』


『…ん…あ、有ったこれだこれ』


『えぇ〜っと…“ルリビダキ”…すず目の…ツグミ科で…ふ〜ん、本当は寒い地域の山とかに生息するのか』


『まぁ、今じゃ地球の環境の違いから、何処に居ても可笑しくは無いって事か…』


『んじゃあ…今度は“解体図”と』


『フムフム、フンフン』


『よし“理解”出来たまぁ羽根の部分だけ解れば、何とかなるだろう』



俺とカトリーヌが親父を待ったのは10分位だった。


10分位して、親父が再び俺達の前に戻ると、笑いながら



『いや〜ゴメンゴメンやっと理解出来たよ〜』



と言った。



『それじゃ、今からお父さんがこの鳥さんを治してあげよう』



すると、親父は俺が持っていた段ボールの中に手を入れ、両手でその鳥の傷付いた羽根の部分に触れた。


親父が、両手でその鳥の羽根に触れてすぐ、眩しい光が段ボールの中に溢れ、その光は傷付いた羽根の部分を被い始めた。



“バタバタ”


“バタバタ・バタバタ”


『ヒョロヒュルルリッ』


『ヒョロヒュルルリッ〜』


その鳥は瞬く間に傷が治り、段ボールから飛び出し、部屋中をぐるぐると回りながら、飛びはじめた。



『うぁ〜〜ぁ。』



俺とカトリーヌは喜びながら元気になって部屋中を飛び回る鳥を見上げた。