「え、ちょっと待って・・・!」 鳴り出した携帯に、慌てて綾野は出口へ向かう 「はいっ?」 『─────綾野?今どこにいる?』 「遥?ゲーセンだけど・・・。ちょっと待って、よく聞こえない」 周りが騒がしくて、電話の声が聞き取りづらい 『話があるから、迎えに行く』 「何?もう一回言って?」 『迎えに行くから』 ようやく外に出たとき、電話は切れていた 「出ない・・・」