またか・・・ 結子はため息を飲み込んで、遥に向き直る 「何を見たんですか?」 「綾野が・・・」 「奥様が?」 「綾野が若い男と出掛けてたんだ!」 その勢いは、結子でも怖いと思う程 「出掛けてたって・・・。見たんですか?」 「見た。ついさっき。行き先は知らないけど、一緒に出掛けてた!」 「・・・・・・・・・・・・このあと、取引先の芳野専務と会食がありますので」 遥の言葉を無視して、結子はスケジュールの確認に取りかかる