「私が同年代の男に心変わりするとでも?」


図星だったのか、遥は何も言わない

そんな遥に、綾野は呆れたため息を漏らした


「言っておきますけど、私も貴方の浮気を心配してないわけじゃありませんから」

「えっ?!」


意外な答えに、遥が驚いて綾野の顔を凝視する


「でも信じてないわけじゃあない」

「ん・・・?」


綾野の言葉の意味が分からなくて、遥は首を傾げる


「そうやって心配ばっかりするから、不安になるのよ。・・・妻のこと、信じてみたら?」