【短編】ウラハラ



「おなか大丈夫でした??去年のチョコなんて食べて」

「おかげさまで」

クスクス笑って、自然とお互い向き合った。


「じゃ、あらためて」


「付き合ってくれる?」


心の奥がじんわり熱くなる。


「……私で、良ければ」


ぎゅうっと柏木さんが苦しいくらいに私を抱き締めた。

私の肩口に顔を埋めながら、
「かわいいなぁ、もう」と呟く。