【短編】ウラハラ



イチゴ味?!


私は口の中に入ってきたものの感触にびっくりして身を引いた。


ゴクリ。


「ゲホッ」


喉が大きい音で鳴って、その違和感に私はむせた。


「…あ、飲んじゃった?」


音が届いたのか、苦笑いしながら柏木さんは言った。




な、な、な、、、、




口をパクパクしたまま言葉の出ない私に、柏木さんは満面の笑顔を見せた。


「バレンタインのお返しです」