「俺にとって良い子かどうかを決めるのは君じゃないだろ」 はっきりした口調で柏木さんは言った。 怒ってる? そう思ったとき、 「……俺はいいんだよ。俺が美々ちゃんを選んだんだから」 柏木さんの言葉に全身が心臓になったみたいに熱くてドクドクと震えた。 「……どうして私なんですか」 声が震える。 また、沈黙。 そっと顔を上げると、口元を押さえた柏木さんがこちらを見ていた。 困ったような表情。 「入社した時に見て…か、可愛いと思ったから…」 え…。 入社って…。 そんな前なの…?