少し明るめの茶色に染まった髪と通った鼻筋、シュッとした顎のラインにがっちりした肩幅。

そういえば身長も高いんだっけ。


「ん?」

覗きこむように顔を見られて慌てて私は顔を背けた。

どうしよう、車って意外と近い。


「喫煙スペース覗いてくれたろ」

「…それは、柏木さんが
いると思ったから」



いないと思ってたけど。
やっぱり私矛盾してる?


「うん、それを俺は君の
車の陰で見てました」


…ストーカーですか。
いや、もう驚かないけど。


いつもより少し高めのトーンの柏木さんの声と同時に、車のエンジンがかった。