「黙れ!虹歌、嘉生にくっつけ!」

「嫌ー」

と言いながら話すあたし達。
そう言ってると急に離された。

「もぉ嘉生く……ってあなたは!」

「あれ?虹歌ちゃんだったんだ?」

そういいながら何故かあたしは悠佳さんの胸に連れて来られていた。

「俺、てっきりいちゃついてるカップルかと思った。でこいつ誰?」

そういいながら悠佳さんはお兄ちゃんを睨む。
あたしのお兄ちゃんも悠佳さんを睨む。

「それはこっちのセリフ。虹歌、こいつ誰だ」

「えーっと、こちらが悠佳さんで今日の朝、初めて出会った人なの。んであちらが晴祈であたしのお兄ちゃんです」

あたしは一通り説明を終えた。
しかし悠佳さんとお兄ちゃんの火花はまだ散っていた。

「あれ、虹歌ちゃんはブラコンだったんだ。カワイイね」

「おい、いい加減虹歌を離せよ」

そういいながら悠佳さんの腕を握る。
悠佳さんはあたしを離すと嘉生さんのところ方にあたし押す。
あたしはぱっとみると悠佳さんの腕はとても赤くなっていた。

「痛いなぁ。とか俺は虹歌ちゃんに用があるんだ」

「虹歌ちゃん、今日の放課後生徒会室に来てよ。待ってるから」

そういって悠佳さんはお兄ちゃんを睨み歩いていった。