はっきりと話せないくらい あたしは泣いていた。 あたしには 誰にも話せない過去がある。 「何かあるのか?」 そう聞いてくる先生 「先生だって あたしに言えない 何かがあるんでしょ?」 あたしがそう言うと 先生の顔が曇った。 すると先生は 窓の外を眺めながら ぼそっと言った。 「お互い、何も 知らないままの方が いいのかもしれないな」 「そうだね」 あたしと先生は また笑い合った。