「そんな深刻そうな 顔しないで、先生」 「あぁ、そうか? これオレの普通の顔だけど」 なんて言うから 二人で笑った。 「先生、卒業まで あたしと普通に 接してくれますか?」 「当たり前だろ!」 そう言うと予鈴が鳴った。 「わっ!」 「明葉、急げ! あと5分で授業始まるぞ」 そう言って先生は あたしの背中を ポンっと叩いた。