本音?【超短編】


あたしは語尾を濁らせて、自分の靴に視線を落とす。

言葉に出来ない想いが、込み上げてつい口に出てしまったような、そんな感じ。



「言ってんだけどなっ」





ヒラ

下を向いている自分の頭から、薄紅色の小さな花びらが降って来た。

驚いて顔を上げると、幼い笑顔を浮かべた桑原が居た。