友達以上、恋人未満…かな?? それを脱出したいのは…あたしだけなのかな?? コンクリートの道路にできた木漏れ日を踏みつけながら、隣で歩いている桑原をチラリと見る。 「ん?」 あたしの視線に気付いたのか、桑原がこっちを向く。 慌てて視線を逸らすと、心配そうに顔を覗きこんできた。 「どーかしたのか?」 「うぇっ!? な、なんでもないよ!!」 アンタに見惚れてました、なんて…言えるわけが無いでしょーが!! とか思いつつ、あたしの顔を覗き込んだままの桑原に多大な努力をもって目を合わせる。