チョコよりも甘い【超短編】


あたしの言葉が圭吾の唇で塞がれる。

突然の出来事に腰が抜けそうになる。



「・・・っ!!」



数秒後、圭吾があたしから体を離した。





「やっぱ、甘くて美味かった・・・いや、チョコより甘かったけど」





悪戯っぽく微笑む顔を見て、あたしの顔が熱くなる。



「もっ・・・びっくりしたじゃん!!」



「ごめんごめん。お前が自信満々な可愛い顔してたもんだから、いじめたくなった」



「・・・この変態ドS野郎」



こうしてバレンタインは終わりを告げましたとさ・・・。