初めて会った時も、お風呂場で倒れてしまった時も、ふとした瞬間でさえも。


あたしは、先生のことを好きって気持ち、忘れたことがなかった。


その気持ちを言葉にして、いつものように惜しげもなく先生に伝える。


いつもの先生なら、クールにあたしの告白を交わすか、無視するだけなのに、

……今日の先生は、少し違った。




「お前は、なんで……」



「え、せんせ――」



「もう、知らないからな。

――煽ったのは、お前だからな」




一瞬にして肩を掴まれてしまい、ドアと先生の間に閉じ込められてしまい、ジリジリと距離を詰められてしまった。


先生は、右手をドアにつき、真っ直ぐな表情であたしを見つめる。



さっきまで見てくれなかったあたしの目をきちんと見てくれる先生に、あたしの心臓はドキドキと反応していた。




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