ふわふわ、ぷかぷか。
青空と緑がいっぱいに広がる地上が見守る中、あたしは、雲の上に乗っていた。
そして、何故か。
「おい、チビッ子」
優しそうな笑みを浮かべる先生が、背後からあたしを抱きしめるように座っている。
言葉は少し酷いけど、今まで見たことがないくらいに優しい表情の、大好きな人。
「なあ、こっち向いて」
「なんですか?」
いきなり呼ばれたことに驚いて、先生のほうを振り向くと、突然。
「愛してるよ、俺の柚希」
あたしの唇と、先生の唇が重なる。
そのまま先生の情熱に答えるように、唇を重ね続けていた。
先生、大好きだよ―――
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