俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~




突然、驚いた表情を見せたマイダーリンに一瞬だけ視線を移すと、フローリングに目を逸らして、話を続ける。




「だから、あたしが悪かったんです」



「…おい」



「でも、これからマイダーリンを好きっていう気持ちは変わらないから、アタックしてもいいですか?」



「…おい」



「無謀だって分かってます。だって年だって結構離れてるし。だけど、そうじゃなくて、あたし自身を見て欲しいんで―――」



「人の話を聞け…!」




部屋中に響き渡る、マイダーリンの怒鳴り声に、全身がビクッと反応してしまう。


あたし、何かイケナイ事口走ったっけ?怒らせるような事したっけ?




「あ、あのっ…」



「マイダーリンって何だよ。もしかして、いや、もしかしなくても、完璧に俺の呼び名だよな?」




.