「あの…どういう事、ですか?」
あたしの脳みそは小さいんだから、分かりやすく話してくれないと。
そんな思いを元に言葉を並べたのだが、どうやら質問がストレート過ぎたらしくて。
「お前、それを聞くか」
「だってバカですもん」
「堂々とそんな事を言うなよ…」
無愛想ヅラを下げていても、何処か愛らしさを感じてしまう今のマイダーリンの素顔に、あたしは正直戸惑っていた。
両親の前の態度、階段でブチ切れた時の態度、今の愛らしくて可愛い仕草、どれが本物のマイダーリンの素顔なのかが分からなくて。
「…つまりな」
「はい」
「さっきは…泣かせてすまなかった、な」
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