俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~




自分でも何を言っているか、イマイチ理解出来ない所もあるけど。




「という訳で、これからバンバンアタックしていくんで、覚悟しといてくださ―――」



「ちょっと来い」




人差し指を突き出して、カッコ良く逃げるつもり―――だったのだけども。


近付いて来たマイダーリンに思いっきり手首を握られて無理矢理引っ張られ、二階の廊下へと到着してしまった。




「俺の部屋、何処だ?」



「ええっと…ここ、此処です…!!」




いつもより荒ぶっているマイダーリンの口調から、また怒ってしまったんじゃないかと焦ってしまう。


そんなあたしの心情など察しもしないマイダーリンは、自分の部屋が分かると、足早に入っていった。



もちろん、あたしも一緒に。




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