「一目見た時から、あたしの脳内をアナタの存在が占領してちゃって」
こんなにトキメキを覚えた事は、今までに一度だって無い。
「胸への衝撃は、あたしが生きてきた中で初めて体感したモノで」
鼓動が煩くなって、酷い事を言われても追いかけたくなる、遠くなる存在に手を伸ばしたくなる、そんな気持ちは…
「ヒトメボレしちゃったんです、アナタに!」
間違い無く、恋しちゃったんだ。冗談じゃなくて、本気で。
下手すれば、今のあたしの一世一代の告白は、リビングに居る両親に聞かれているかもしれない。
でも、そんな事は関係無かった。
ただ、目の前に居るアナタに、この気持ちを伝えたかっただけだから。
突然の出来事に、怒りのオーラを撒き散らす事をやめ、呆然とあたしを見ているマイダーリンに。
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