「驚いてるかもしれないけどさ、今日はちょっと柚ちゃんとお話したくて。今から時間大丈夫?」
「だ、大丈夫ですけど……なんで学校が分かったんですか?」
「朔夜から聞いちゃった。無理矢理聞いたからすごく嫌な顔されたけど。さあ、ここで立ち話もなんだから乗ってよ」
そうやって水樹さんは、スポーツカーの助手席のドアを開けた。……だけど!!
「いやいやいや!助手席なんてもったいないです!それに由梨さんの特等席に座るなんておごましすぎます!!」
「あはは、柚ちゃんは謙虚だなあ。分かった、後部座席に乗って」
手をブンブン振って拒絶するあたしを、水樹さんはおかしそうに笑って見ている。
後部座席でいいって言ってくれたけど、やっぱり申し訳ない。モヤモヤしながら車に乗り込む。
「よーし、出発するね!」
「どこに行くんですか?」
「着いてからのヒミツ!」
水樹さんは笑って、車を発進させた。
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