思わぬ話の展開に、思わず目を開く。
おばさん、誤解してる。
もしこれをアイツが知ってしまったら……。俺の脳裏にはアイツが悲しんでいる表情が映し出されていた。
「違いますよ。俺にはそんな相手もいませんし、ただ思っただけです」
「なーんだ、そういうことね。ごめんね早とちりしちゃって」
「いや、こちらこそ誤解させるような発言してすいませんでした」
「朔夜くんは礼儀正しいわね。うちの柚にも見習ってほしいくらいだわ。あ、ご飯出来たよ!」
「ありがとうございます、準備手伝います」
俺はキッチンに行って、ご飯やみそ汁、鮭の塩焼きなどを手際よく準備し、テーブルまで持っていく。
「おばさんはまだ食べないんですか?」
「まだ柚のお弁当作りが残ってるからね!あの子のお弁当はぬかりなく作らなくちゃ!」
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