「おはようございます」
「おはよう朔夜くん。今日は早いわねえ。もう少しでご飯出来るから待っててね」
ダイニングに姿を現して声を掛ける。おばさんは珍しく早く起きてきた俺を見て驚くと、ニッコリと微笑んだ。
おばさんは、凄いと思う。
診療所の仕事もしながら、家庭では母親として家事もこなす。どうして世の中の女性は、こうも強く生きていけるのだろうか。
「おばさん、こうやって仕事と家庭を両立するの、大変じゃないですか?」
イスに座った俺は、気付けば声に出して尋ねていた。
おばさんは一瞬ビックリした表情を浮かべていたけど、元の優しいおばさんに戻った。
「うーん。大変だとは思ったことないわよ?だって、あたしは家族も仕事も大好きだもの。確かにキツイときもあるけど、家族がいるから頑張れるの」
「家族ってやっぱりいいですか?」
「そりゃ、もちろんよ!朔夜くん、もしかしたら結婚とか考えたりしてるの?」
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