「あの時は格好つけて、先生との関係が戻ったら堂々とアタックするって、柚の弱いところに付け込みたくないって言ったけど。
――もう、傷つく顔は見たくない」
「池谷くん……」
「俺が笑顔にしてやる。幸せだって言わせてやる。
――覚悟して、柚」
真剣な顔つきで宣言した池谷くんは、次の瞬間、いつも通りの爽やかな顔つきに戻る。
やっと本気で告白されたんだ、と気付いたあたしは、顔を真っ赤にして俯いた。
……恥ずかしすぎて、逃げたいっ!!
こんな甘いセリフ、池谷くんは一体どこで覚えてきたの?
恋愛偏差値が限りなくゼロに近いあたしは、言われるがまま、池谷くんの気持ちを受け止めるしかなかった。
「教室戻ろっか、柚。黒木さん待ってるよ?」
「う……うん……」
どうしよう……。
なんでこんなにもドキドキしてるか、分からないよ……。
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