ふたりで絵梨にゃんが待っている教室に向かう。
「こんなあたしに根気強く勉強教えてくれてありがとう!おかげで最近数学の授業でも眠くなくなったよ!」
「それはよかった。それに最近桐生先生の授業でも騒がなくなったしな」
「そ、それは……」
思わず言葉に詰まってしまう。
前までは、ずっと桐生っちの授業で、言い合いや先生との進展について報告してたけど。
先生にキスされて気まずくなって以来、あたしは桐生っちの授業で騒ぐことをやめた。
だって……報告すること、何もなくなっちゃったんだもん。
先生との距離は開いていく一方。久々にデート出来たと思ったら、フラれちゃうし。
あたしの想いは、きっと重かったんだよね。
「なあ柚。テスト終わって留年回避できたら、どっか遊びに行くか」
「え?」
「テスト終わったらクリスマスも冬休みも待ってる。たくさん思い出作ろう、俺と」
.

